@article{oai:nfu.repo.nii.ac.jp:00001012, author = {岡本, 眞理子 and Okamoto, Mariko}, journal = {日本福祉大学経済論集}, month = {Mar}, note = {南アジアの人口大国, インドとバングラデシュでは, 低所得層のためのマイクロファイナンスが過去 30 年間に広く普及してきた. このマイクロファイナンスは, 所得源の多様化や家計の安定を助けることで貧困脱却や低所得層の貧困化を防止するという意義があった. しかし, これらの国ではマイクロファイナンスだけでは対応できない様々なリスクに人々は晒されており, 政府が提供できる社会保障制度や救済策には限界があることから, リスクに脆弱な人々に対する何らかの対策が求められている.このような中で, マイクロファイナンス実施機関は, その顧客に対する様々な救済制度を取り入れてきた. 本論文では, まずその代表的な手段としての保険について, その種類や導入形態, およびその普及の経緯を概観した. そして, インドではマイクロファイナンス機関の主体的努力もさることながら, 民間保険会社が歩み寄らざるを得ない環境を政策的に作ったことがマイクロ保険普及の要因として見出された.また, なぜマイクロファイナンス機関の関与が効果的なのかを検討し, いずれのマイクロファイナンス実施機関も参加者に何らかの貢献を求める 「メンバーシップ」 制度を採用してきたことが, 低所得層に対する保険制度の導入に伴う諸問題を緩和することに役立ったと考えられた. ここから, 未だ政府に社会保障制度を整備する余裕が無い発展途上国においては, マイクロファイナンス機関を一つのエージェント組織として, 保護を必要とする市民が行政や市場のサービスを入手できるようにする方式の可能性を示唆した.}, pages = {93--112}, title = {南アジアにおける低所得層のための社会的保護システムの発展―インドとバングラデシュの事例より―}, volume = {36}, year = {2008}, yomi = {オカモト, マリコ} }