@article{oai:nfu.repo.nii.ac.jp:02000185, author = {角, 朋之 and KADO, Tomoyuki}, issue = {19}, journal = {日本福祉大学大学院福祉社会開発研究, Nihon Fukushi University Graduate schools The Study of Social Well-Being and Development}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は,男性のDV被害の背景(要因・構造)やその支援ニーズを考察し,その相談・支援方策について示唆を得ることである.  男性向け相談機関に所属する相談員ら7名に対して半構造化インタビューを実施し,質的分析を行った.その結果,夫婦それぞれの抱くジェンダー規範によって理想(役割期待,役割責任)と現実とのズレが生じて,そこでの葛藤が相互作用として暴力へと発展している状況が把握された.また,暴力は一方的な形ではなく,夫婦間で双方向的に生じている場合が多い傾向がみられ,この場合,夫婦のパワーバランスがその時々の二人の状況によって循環的に変化していることが示唆された.  男性被害者への相談・支援に関しては,男性向けの相談窓口や女性と比べて圧倒的に不足しているシェルター等の社会資源を充実させていくことが求められる.また,暴力が夫婦の相互作用により生じている場合の支援ニーズに対応するためには,夫婦の関係性に働きかけて互いに尊重し合える関係性をもたらす支援が必要である.なお,支援の前提として,人材の育成や社会意識の変容も不可欠であり,DVの概念を性別によらない「人権問題」という観点から整理し直すことの必要性も提起される.  本研究の結果は,今後ますます家族のあり方が多様化するなかで,男性だけではなく,女性さらには同性間の暴力への対応にも寄与するものと考えられる.}, pages = {1--10}, title = {男性のDV被害の背景と支援のあり方 ―男性向け相談機関の相談員らへのインタビュー調査から―}, year = {2024}, yomi = {カド, トモユキ} }