@article{oai:nfu.repo.nii.ac.jp:00003316, author = {佐藤, 光市 and SATO Koichi}, issue = {15}, journal = {日本福祉大学大学院福祉社会開発研究, The Study of Social Well-Being and Development, Nihon Fukushi University Graduate schools}, month = {Mar}, note = {身近な地域に保育所がないことなどから,保育制度に基づく保育から排除された子どもが,認可外保育施設を利用している.この認可外保育施設は、保育所の認可基準に達せず制度の枠外に放逐された保育施設である.この排除と包摂の構造の生成は,保育制度の枠組みを規定した児童福祉法と児童福祉施設最低基準の制定に由来していると考える.  そこで,本研究では,児童福祉法の制定・施行初期に認可外保育施設が設置された要因と,認可外保育施設が保育制度の周縁に地位を占めるようになった事由を明らかにした. その要因は,①保育所の設置が認可制であったこと,②保育所の認可要件となる児童福祉施設最低基準は,戦後の窮乏した社会経済情勢を背景に既存の保育所には経過措置が設けられたが,新規の保育施設にはそれがなかったこと,③措置費負担軽減のための入所児童数の抑制策の一環として保育所認可数が低減されていたことであった.  また,保育制度の周縁に地位を占めるようになった事由は,①母親たちの主体的な活動の中で,最低基準に満たない保育施設づくりから始められ認可を目指したこと,②最低基準のスペースの確保よりも居場所の確保が優先されたこと,③保育所と棲み分けられ,保育制度の枠外にニッチが構築されたことである. こうして児童福祉法施行初期に設置された認可外保育施設は,保育制度から排除された子どもを保育に包摂する施設として制度の周縁に地位を占めた.}, pages = {33--42}, title = {児童福祉法施行初期における認可外保育施設の設置 ―最低基準制定による「排除と包摂」の構造―}, year = {2020}, yomi = {サトウ, コウイチ} }